みなさん新嘗祭(にいなめさい)ってご存知ですか?
先日小学生の子供が何かで聞いたらしく尋ねてきました。
私は新嘗祭の行事の行われる日にちは知っていたのですが詳しい内容をあまりよく知りませんでした。
いったいどんな祭りなのでしょうか?
私のように誰かに質問されても困らないようにぜひおぼえておいてくださいね。
新嘗祭の由来について
新嘗祭の起源はとても古くて、すでに「古事記」には、天照大御神が新嘗祭を行ったと書いてあるほどに古い行事なんです。
新穀を神に供える神事が由来になっており、「にひ(新穀)のあへ(餐)」を略したものなんです。(「あへ(餐)」とはもてなしの意。)
古くは「新嘗」の二字を「にひなめ」「にひなへ」「にふなみ」「にはなひ」などといろいろな読み方があったようですが、現代では「にいなめ」が主流になっています。
つまり、その年も豊かに新穀ができたことを感謝し、神様にお供えしてきたことが新嘗祭の由来となります。
海外にこれに似た行事があります。
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新嘗祭はどんな行事なの?
新嘗祭は毎年11月23日に行われる行事で、
天皇が新穀を収穫できた事の感謝の意を表して、新穀を神々に奉ります。
私にはそれほどなじみはないですが、伊勢神宮での様子が放映されたりします。
伊勢神宮ではかなり大きな行事のひとつになります。
また、天皇はこの日に初めてその年の新穀を召し上がられます。
この日に初めてその年の新米を食べられるということは、
最近は新米がでまわるのが新嘗祭よりもだいぶ早く、
地域にもよりますが北海道でも10月、本州だと8月末〜10月ですので
天皇や宮内の方は新米をたべられるのが一般のひとよりだいぶ遅いことになります。
もちろん、新嘗祭までは古米を召し上がられています。
また新嘗祭は、宮内だけで行われるのではなく全国の各神社でも行われます。
その地域ごとにさまざまですがきちんと新嘗祭の風習は残っています。
ただ今のおばあちゃん世代くらいまでで最近はどんどん薄れてきているのかもしれません。
ちなみに、
「新嘗祭」を英語で言うと「Niiname-no-Matsuri」と表記するようです。
私たちも新嘗祭の時何かするの?
地域によっていろいろですが、地元の神社にその年に取れた新穀(新米や、
野菜などを)お供えしたりします。
最近ではその地域の一部のひとだけで行われているようです。
また、各家庭においても様々ですが、この日まで新米を食べない家や、
この日、新米を塩でにぎったおむすびを神棚に備えて、同じように新米のおにぎりを食べたりするところもあるようです。
ただ、最近はその時期よりもだいぶ早くコンビニやスーパーなどで新米のおにぎりがうるだされますし、それはそれでたべて新嘗祭の日にはまた新米を区切りとしてたべたりするそうです。
新嘗祭のまとめ
古事記よりも前からある日本の豊穣祭の認知度が低くなってきているのはさみしい気がします。「今年も新米をいただける。ありがとうございます」のような昔からあった日本人のこころがこれからも少しでものこっていてほしですね。