秋になると山が赤く色づいてきますよね。
秋の山の赤といえば「紅葉(もみじ)」だと思いますが、紅葉と楓のちがいをご存知ですか?
また、葉が赤くなっていく様子を「紅葉する」といいます。
このあたりややこしいので、紅葉と楓の違い、紅葉するの語源についてお伝えします。
紅葉(もみじ)について
紅葉は、秋になり朝晩の気温差が大きくなるとどんどん赤くなってきます。
葉の切れ込み具合が深く、シャープなイメージがあります。
カエデ科カエデ属です。
モミジ科というのはありませんので
モミジはカエデの中の1部の種類ということになります。
モミジは葉が6〜7つくらいで分かれていて、その一つ一つに5〜6こずつの切れ込みが入っています。もみじまんじゅうの形よりももっと葉の木れ込み具合が深いです。
楓(かえで)について
楓は、葉の形がモミジよりもあさく、葉の切れ込みが丸みを帯びた形になっているためカエルの手ににています。
「かえるの手」→「かえるて」→「カエデ」になったとされています。
こちらもカエデ科カエデ属です。
カエデ科の植物は秋に葉の色を変えるのが特徴です。
紅葉(こうよう)するとは?
秋になって日中と夜気温差が大きくなってくると葉が赤くかわっていきます。
この葉の色の変化のことを紅葉とといいます。
学術的には、葉の葉緑素がなくなり、アントシアンなどの色素が蓄積して葉の色を変化させるそうです
ここで注意したいのですが、葉が赤くなることだけを紅葉するというのではなく、黄葉になることも紅葉するといいます。
語源としては、
秋の草木の赤変や黄変のことを「もみつ(紅葉つ)」や「もみず」といっていたのが、平安時代に入り、「もみち」が濁音化され「モミジ」となった。
紅葉とカエデに関するまとめ
紅葉も楓もカエデ科カエデ属という分類で同じ植物分類上は同じ植物ですが、私たちは基本、葉に切れ込みの深いものを「モミジ」といい、切れ込みが丸みをおびたものを「カエデ」と言い訳ています。
紅葉するには秋口に葉の色が変化するという意味合いがあり、赤くなることだけでなく、黄色くなることも含まれます。
今年はきれいな紅葉がみられるでしょうか?